今日は2018年から溜まっている怒りの意見をあらわにします(笑)
ひとりの芸術家、そしてビジネスパーソンの意見としてお気軽にお読みください。
アートビジネスにおけるマナー違反者への怒り
現代日本では芸術文化の中でも特に美術は恥ずかしいくらい意識とモラルが遅延しています。美術を学んだり、本気で画家を職業としている方は日頃から感じていることではないでしょうか。
今日はその中で私が実際に遭遇したマナー違反者の実態を書きたいと思います。
書く理由は、皆さんに本物の美術を知り、芸術文化を正しく学んで欲しいからです。
無責任な人の口から出た偽りを、真実だと思ってはダメです。
1.私が、僕が創始者です パート1
数世紀前、もしくはここ50年で誕生したすでにある画法を、日本では有名でないし広まってないからといってまるで自分が作ったかのようにアートビジネスを展開する人が売れてる傾向が現実にあります。
わたしが出会った方の中で目立ったのはスピリチュアル・ハワイアン・自己啓発・カウンセリングなどのキーワードを組合せている方です。また、起業家としてサイドビジネスを会得したい人にも目立ちます。
(それらの分野を否定してるわけではなく、一部でかなり行為が目立っているという話です。私自身、勉強のため色んな分野を利用するので目立つ時は意見として書いています)
数世紀前から存在している画法を自分が創始者なんて言うのは詐欺師なのか、無知なのか、このどちらかです。人からお金をもらって嘘をつき、それをビジネスとして成り立たせている以上、人柄は良くないでしょう。仮に無知だったとしても、まず起業家やビジネスパーソンは自分が仕掛けるビジネスモデルが世の中にあるか下調べするものです。つまり人柄、起業家の両方の面から見てもアウトです。
日本は権利主張する人が少ない国なので裁判トラブルになってないませんが、海外だったら現役画家や故人の遺族やその芸術家を死後も支援してる団体に訴えられてもおかしくないのではないでしょうか。
このようなビジネス展開をする人のモラルの低さと利己主義に心底呆れます。
2.私が、僕が創始者です パート2
わたしは絵画表現の一つとして海外の現代アートであるフルイドアクリルアートを使用していますが、日本人の中から「実は私・僕が数十年前に初めたものなんです」とメッセージが来ます。
つまり「今流行っている大元は自分の才能なんだ」という主張です。
その主張をしたいなら、その声はマスコミや消費者へ伝えるべきでしょう。そして知名度が上がる努力をすべきではないでしょうか。もしくは特許権を取得し、堂々と自分のものだと主張すれば良いのではと感じます。
3.私が、僕が命名しました!
これは上記1と類似していますが、すでにある画法を自分が作ったように見せかけて「●●アートと命名しました!」と宣言し、人から尊敬を集めてアートビジネスを展開するタイプ。
感想は上記1と同様です。
4.転売者
画家が作った絵を自分の作品だと言って転売する人もいます。
一言でこの行動の真実を告げると間違いなく詐欺師ですね。
5.乗っ取り
1~4の総まとめのような行為なのですが、現在生存ている画家が人生をかけて(お金、時間、自由を犠牲にして)手に入れた成果物(画法、作品)を許可なくして勝手に真似し、自身の営利を目的にワークショップや販売会を開いている。
その画家に許可を得ていなければ知的財産権は犯しているので最低でも約50万円は罰金請求できる罪となります。(ちなみに訴えた人が条件をつければ一生それを使用したビジネスだけでなく、プライベートでも利用できないと命じることが可能なほどの重い侵害行為です)
問いかけ
このようなビジネススタイルが定着し続けたら、日本のモラルや美術文化はどうなると思いますか?
美術というのは、化粧品や車のように製造過程と商品に誰でもわかるような法律に基づいた厳密な管理がない個人の芸術的な創造行為なので、確かに曖昧な部分が多いのは事実です。しかし、その現状があっても画家や美術という文化を重んじて真似はしないという意識は常識でした。
しかし起業ブームが到来し、副業ブーム、外国文化の流入でそのマナーが崩れ、目の当てられないアートビジネスが謳歌している現状が目立ちます。日本の起業家のモラルはどうなっているのか、そしてその真実を見破れない消費者はどうなっているのかとわたしは首をかしげます。
芸術とは本来、個人が純粋に楽しむための癒しやツールのはずです。
どういう神経をしていたら、過去の偉人や現役画家たちのアートを自身の欲を満たすために乗っ取ることができるのか。それが許されるのなら文化、歴史、モラル(道徳)の価値はどうなるのか冷静に考えるタイミングだと感じます。
まとめ
消費者の皆さん。
あなたの通っているワークショップ、先生、教室、絵画販売店はマナー違反をしていませんか?
もし1~5の行為をしているのなら、いくら過ごす時間が楽しくても、自分を救ってくれても、相性が良くても、その人は影で誰かの権利や心を確実に傷つけ不幸にしているのは事実です。
その人が好きだからと言って盲目に信用したり、尊敬してはいけません。
冷静に付き合う相手を見極めてください。
人の幸せを本当に考えたり願っている人でしたら、このように誰かを不幸にする行為をするわけはないのですから。