豊かに生きる

わたしの原点。

中川知絵子 「わたしの原点。」

 

わたしが自分の意志で「絵を描きたい」と言ったのは小学校1年生の頃らしいです。
母がそう教えてくれました。(自分の記憶にはありません)

 

幼稚園では
親の希望でダンスやピアノ教室に通っていましたが、小学生になると「お絵描き教室に行きたい」と自分から言い出したそうです。

 

それから5年ほど通ってましたが
なぜお絵描き教室へ通おうと言いだしたのかは、今でも思い出せません。

 

ただ、小学校6年生になると
勉強と遊びの時間のバランスもありましたのでもう通っていませんでした。

 

しかし絵を描くことは続いてました。

とある2人のマンガ家の絵に惹かれ
スケッチブックに模写しては
色鉛筆や
水彩絵の具で着色しコレクションしていました。

 

それが中学生にもなって続いてたのでかなり溜まっており、部屋の本棚だけでなくクローゼットの中までありました。

 

中学生の転機。

転機って
予期せぬ場面でやってくるもので
わたしの場合は高校進路相談のタイミングでした。

 

将来像や
行きたい高校が具体的になかったので「近いところへ行けばいいや。」というくらいに考えていました。

 

そんなわたしの日常を変えたのは叔父さんと母の言葉でした。

「デザイン科に行ったら?」

その言葉がわたしの転機です。

 

デザインってなに?

しかしわたしは
デザインという言葉を具体的に知らないばかりかデザイン科がある高校がどこにあるか知らない状態です。

「絵を描いたりする授業が多いならやってみようかな?」
そんな思いで受験を決めました。

そして受験科目や難易度の資料を手に取ると、一気に青ざめました。赤点の多いわたしにはハイレベルの高校でしたのでそれからは勉強の日々が続き、はやくも受験が嫌になってしまいました。

 

わたしの心に火をつけたもの

そんなわたしの心につけたのは
二次試験でデッサンの実技テストがあることでした。

 

当時のわたしは説明書などをはじめから全部読む性格ではなかったので、二次試験にデッサンの実技テストがあると知ったのは筆記テスト勉強が嫌になりはじめたタイミングでした。

そう、勉強をさぼっている時に資料を読み返してたまたま気づいたんです。

 

もうこれがベストタイミング。

 

「テストなのにデッザンって何なの?なにこれ面白い!」

 

かなりの衝撃で
下降していた気持ちが吹っ飛びました。

 

なぜなら
中学生の美術授業で作品評価はありますが、期末テストでは試験時間に作品を作ったりしませんよね。でも、この高校の入試試験ではするんです。

 

大人にとっては当たり前のこの仕組みも、初めて知った子供にはこういった部分は「新しい世界」になり好奇心につながります。そしてわたしの心に再び火がついたんです。

 

それから親にお願いし
一次試験である筆記テストの点数をあげるために塾に通い、なんとか7割以上の点数がとれて受験合格に希望が持てるようになりました。

第一志望に合格

デザイン科の高校に入学し、授業を受けはじめると叔父と母が言ってた言葉が腑に落ちました。

 

「デザイン科に行ってみたら?あなたに合ってると思うよ。」

 

入学してわかったことは
ここにはわたしを変わり者と言う人がいないんです。

 

実は幼少の頃から心に大きな悩みを抱えてました。

 

先生や同級生に言われるんです
「あなたの絵は変わってるね。」

 

それは褒め言葉ではなく
まるで「あなたは間違えてるよ、正解はこっちですよ」という前提です。

 

例えば「青空は青と白を使うんだよ。ちょっとあなたの色ちがうんじゃないのかな?」というふうに。

 

絵を着色するときに
わたしは青と白だけで青空を表現しません。

グレー、ピンク、イエローを薄くいれたり場合によってはメインに着色します。

 

青空を見るとき
時間や条件によっては青空の青がすこし違って見えました。
例えば赤みよりの青とか、海の近くは黄みがかかった白めの青だとか。逆に少し赤味のある気持ちの良い真っ青な青空だったり。
一色ではなく、何色かの色が見える気がします。

 

それは勘違いかもしれませんが
わたしはその色を目で見て感じていたんですね。

それは価値観や正論などという問題ではなく
「目で見ている真実」がわたしにはありますから
注意されてるのはかなりの苦痛でした。

 

でもここ
デザイン科でわたしを変人扱いする人はいないし、むしろそれが日常茶飯事の世界でした。

 

デザイン科

自分の絵について
周囲から
なにやら意見を言われることが多かった幼少時代ですが、ここは正反対の環境です。

 

今までのわたしの表現は
「感性、アイディア、才能」とされましたし、クラスのみんなもそれを持っていました。

 

すごくないですか?
青空は青と白で着色しなくてもいいんですよ。ストレスフリーですね。

 

授業で課題を作業するときも
先生がテーマを出せば
ひとクラス40人ほどいるのに
出来上がったものは、ほぼ被らないんです。

 

その時のテーマはこちら↓
「この画用紙に定規とコンパスを使って円を3つ、正三角形を3つ、四角を2つ画用紙の中に描きなさい。」

 

先生は毎年

新入生に同じテーマを与えるそうですが、毎回ほぼ被らないので人間の想像力や生まれ持った思考力に驚くばかりだと教えてくれました。これが生まれ持った個性というものです。

 

こういった
自分の中にあるオリジナルの想像力を表現する力はもちろん「アート、デザイン、美術」を中心に普通科目も学ぶのがこのデザイン科です。

 

自分自身の能力を認め
人生の何かが変わったタイミングでもありました。

 

わたしの原点。

中川知絵子

わたしの原点

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